工務店が伝えたい~基礎土台シート工事~
『高耐震住宅』耐震等級3は絶対だと考えています。私たち工務店側からお勧めする商品や施工方法などお伝えいたします。地震が多く起きています。住宅づくりに最も大切なのは『基礎工事』です。
以前投稿させていただきました
『工務店が伝えたい~新築基礎工事の重要性~』の話と
前後してしまいますが
今回は『土台シート』のお話をします。
まず、『土台シートって何?』って思われる方もおられるのではないでしょうか?
基礎の土台の下の地中から上がってくる
湿気を防ぐためのシートです。
このシートって結構重要なんです。
まず、『土から湿気が上がってくるなんて!!』と思われた方もおられるのではないでしょうか?
これが、上がってくるんです!!
なので最終的には基礎の土台に埋まって見えなくなってしまうものですが
耐久性の良いシート選びと、正しい施工が重要になってきます。
この様に家の建てる位置が決まったら土台が造られます。
周りの白いのは『捨てコン』と言われ基礎の枠をするのに正確な位置を出すために
打つコンクリートです。
基礎屋さんに枠をしてもらい、枠に外基礎断熱を張り終わると
今日の本題の『土台シート』を敷いていきます。
土台シートで最も大切にしていただきたいのは
隙間が無いようにです!!
あと、鉄筋を組む際にできるかぎり穴を開けないようにすることが大切です。
土台シートを張る時はまずは、『先張りシート』をします。
『先張りシート』とはシートをカットし配管周りに先にシートを張る作業です。
正直、先張りシート・・・されていない工務店さん、メーカーさんもおられます。
でもこれってすごく大切な工程です。
先ほども言いましたが地中からの湿気を防ぐためのシートです。
特に配管周りは隙間のできやすい箇所です。
いくらきちんと敷いていてもやはりいくつもある
立ち上がっている配管周りをピシっ!と敷くのは至難の業です。
だったら先に張っておいて確実に隙間なく
張る(敷く)事が出来た方がいいと私たちは考えています。
※エム・アール・ホームでは、全ての住宅、全ての配管まわりに
先張りシートを施工いたします。
この先張りシートの施工ができたら
いよいよ土台全体にシートを敷いて行きます。
シートとシートのつなぎ目は必ず10cmはかぶらせます。
かぶらせた部分にはシロアリが嫌いな『ホウ酸』入りのテープを張っていきます。
破れにくいうえに粘着が強いです!
他社さんの現場前を通った時に
養生テープで止めておられた会社さんをみました・・・
↑この緑色のテープです( ゚Д゚)”!!!
これ!絶対にありえないですからね!
外作業で同じ養生テープを使っていますが日に日に劣化していくのが
見てすぐにわかります。
そんな一時用のテープを大切な基礎に使用するなんて
同じ工務店としてびっくり!を通り越して、あきれてしましました・・・
本当に残念な光景でした・・・
ちょっとここで初めて『シロアリ』と言う言葉が出てきました!
そう!住まいにとって『シロアリ』はかなりの敵です。
シロアリは
〇湿気が多いジメジメした所を好みます
〇薄暗い所を好みます
〇湿った腐敗した木材を好みます
〇地中から侵入してくることが多いです
〇配管周りの隙間から侵入する事もあります
こんな特徴があります;つД`)
だから!だから!『先張りシート』も重要になってきます。
『シロアリ』のお話はまた次回・・・で
私たちは地中からの湿気や
地中から侵入を企んでいるシロアリを防ぐために
土台シート選びも重要だと考えています。
色々な種類は出ていますが
1本100m3000円ちょっとの物から
当社が使用しているシートは
1本60m25000円ほどします。
『高っ!!』と思われましたでしょうか?
ですが、色々と時間をかけながら自分たちの使用する商品を
調べたり、長年の経験から
やはり、安いシートはボロボロになっている事が多かったです。
『再生材配合品』が入ったものもおすすめしません!!
変えられない基礎です。
車のオプションに2~3万出されることありますよね?
当社は80年持つ住まいを目指して家づくりをしています。
見えなくなる所ではありますが
一生に一度の住まいづくりです。
3万かけてもいいのではないかと私たちは考えています。
※エム・アール・ホームでは標準でこちらの商品を使用しています。
土台シートも色々あります。
見えない部分ですので、知らないうちに施工が終わっている
なんて事もありますし
最初の説明でも土台シートの説明を受けていない!と言う方も
お話を聞いているとおられます。
私たちは少しでも住まいづくりを考えておられる
ご家族様のために今後もこうしてお伝えしていきたいと思います。
~土台シート選び方・施工~
※先ずはどんな商品を採用されているのか確認しましょう!
〇ホウ酸入りの土台シートを選びましょう
〇再生材配合された物はおすすめしません
〇通常0.1~0.15ですがより厚めの物をおすすめします
(当社使用土台シート厚さ0.18)
〇先張りシートをされているか確認しましょう
〇隙間なく敷かれているか確認しましょう
〇土台テープの確認も忘れずしましょう
(養生テープなんて、ありえません)