屋根断熱?天井断熱?実際どちらがいいの?
屋根断熱、天井断熱。工務店によって施工方法は様々です。高断熱住宅専門の私たちが調べた結果『断熱材は連続して敷け!』です。連続して敷く意味はとても重要で室内へ侵入してくる熱気や冷気を防ぐことができます。
こんにちは!エムアールホームの橋根です_( _´ω`)_
最近、手続きで農業委員会や土地改良区、土地改良協会、市役所、西部総合事務所、日吉津村役場・・・
これまで足を運んだことのない建物や課に行くことが多く、色々な経験をさせていただいております。
『よく通るこの道にここがあったのかッ!!』と思いながら通っています。
対応される方によっては、心が折れそうになる瞬間もあります。
今日は本当に心が折れました・・・そして
相手の気持ちも考えず発言するような人に絶対になりたくない!と誓いました。
↑何があった橋根?ですよね~笑
お客様も家づくりを楽しみにされてるから、知識をつけて負けずに頑張ろう!と思っています。
まぁ~橋根は、誰よりも皆様の家づくりを楽しみに、楽しんでいますからね(*´ω`*)ガンバロ!!
凹むのは今日だけ!明日からはまた頑張るだけです!!
さてさて今回のお話は、前回ちょこっとお話にでました
『なぜ、エムアールホームは天井断熱か!?』です。
天井断熱施工にする事になったのかなどお話したいと思います。
屋根断熱と天井断熱
屋根断熱はその名の通り屋根に断熱材を張っていく施工方法です。
反対に天井断熱は小屋裏に断熱材を敷いていく施工方法です。
断熱材は連続して敷け!
断熱材は連続して敷く方が良いと言われています。
どういうことかと言いますと
屋根には防水シートや野地板を張るために垂木を先ず打ちます。屋根断熱はその垂木の間に断熱材を入れていきます。
そうすると、垂木→断熱材→垂木→断熱材→垂木の順番に断熱材を施工していくことになります。
断熱材と断熱材の間に垂木が入ることで、熱伝導率の高い材木が熱橋となり室内(天井)に熱気や冷気が伝わります。
※熱伝導率は数値が低ければ低いほど性能が良いです
なので、エムアールホームでは
断熱材をできる限り連続で敷き、熱橋をなくす(減らす)ために天井断熱で施工をしています。
※エムアールホームはさらにもう一枚断熱材を重ねて敷きます。
熱橋は材木だけではない。断熱材も?
今回のお話での熱橋は材木になっていますが、例えば熱伝導率0.043の断熱材と熱伝導率0.038の断熱材を並べると、熱橋になってしまうのは熱伝導率の高い0.043の断熱材が『熱橋』となります。
簡単にお伝えすると、熱伝導率の高い方(物)が熱橋となってしまいます。
だからなるべく性能の良い断熱材や材料を採用することが重要になります。
かつては施工していた屋根断熱
私たちエムアールホームも以前は『屋根断熱』をしていました。
屋根合板を敷き21cmの材木を入れ、通気ができるよう通気くんを施工し18cmの高性能グラスウールを張りザバーンという可変シートを張って・・・屋根断熱施工していましたが
※屋根通気が不十分だと、屋根材や断熱材の劣化、結露が起こり雨漏りの原因に繋がり、住まいの耐久性が落ちてしまいます。
ですが、材木が断熱材の間に入ることで熱橋ができ熱や冷気が伝わる。そして屋根断熱だとやはりすき間が開いてしまうなど考えた結果、私たちは天井断熱に切り替えていきました。
『屋根断熱』良い施工方法考えたけど・・・
屋根断熱の施工で図のように・・・
※橋根が描いた図で申し訳ないですが
※緑色:通気くんです
屋根から
屋根合板→垂木→垂木間に通気くん→垂木に断熱材フェノールフォームを張り付ける順で施工も考えました。
この工法にすると垂木を断熱材で覆うので垂木からの熱橋を防ぐことができます。ですがこれにはとても大きな問題が・・・
そうです!断熱材フェノールフォーム、高性能で良い断熱材なんですが・・・高価なんです。
フェノールフォーム厚さ5cmで、熱伝導率0.020です。
とても良い断熱材ですが屋根全体ですし、ご予算の事も考えると費用対効果としてどうなのかな?
と悩むところが現実です。
天井断熱をする事でさらに断熱以外のメリットが!
天井断熱をすることで小屋束(こやづか)周りは、すき間が開かないように施工技術が問われますが、天井断熱をすることで連続して断熱を敷くことが可能です。
またさらに天井断熱をする際に、私たちエムアールホームでは合板を敷きます。合板を敷くことで
耐震性能もさらに強くなります。
ちなみに合板がない場合下から見るとこんな感じです。
※リフォーム現場です
私たちの施工方法は将来増すことも可能
合板を敷き天井断熱をしておけば、将来もし夏場45度、50度越えが当たり前な夏場になったとしても合板を敷いているので、さらに断熱材を増すこともできます。
計画されているご予算内でできる限りの断熱をし、もし後々予想以上に暑い夏場が来たとしても、この先断熱材を増す事ができるように施工してあると安心できるのではないでしょうか?
合板と小屋束の熱橋も防いでます
合板を敷くことで連続して断熱材を敷けますし、耐震性能も上がり、将来断熱材を増す事もできます。
ですがやはり、小屋裏には束がたくさん立っています。束にあわせて合板もカットしているのでどうしてもすき間ができ、その隙間から2階の天井へ熱気や冷気がトロトロと下り伝わってきます。
私たちはその熱気・冷気も防ぐために、束と合板のすき間にも断熱をします。すき間なく埋めていくことで、天井からの熱気・冷気を防いでいます。
そしてこの作業が終わると他に任すことなく自社で断熱施工をしていきます。
まとめ
屋根断熱、天井断熱と施工方法は工務店やハウスメーカーによって違いがあると思います。
『熱橋』という言葉を学んだ私たちは、断熱材を連続で敷くことのできる天井断熱での施工をしています。
断熱材は連続して敷け!でしたよね。
そして、さらに小屋裏に合板を敷くことで耐震も強くなり、将来断熱材を増す事もできます。
夏場は特に屋根からの熱で2階がとても暑くなります。
高断熱住宅を目指すには屋根・天井断熱施工は大切なポイントになってきます。