エムアールホームの断熱材『熱抵抗値』 省エネ基準・誘導基準では足りない!
熱抵抗値?聞きなれな言葉ですが、高断熱住宅・省エネ住宅をめざすなら大切な数値です。今回は熱抵抗値とその基準とされている省エネ基準、誘導基準、そしてエムアールホームの基準をお伝えいたします。
こにちは!エムアールホーム橋根です。
雪も降り、『冬だな~』という寒さになりましたね。
ツルツルになった道路の運転、お気を付けください(>_<)))”
こう寒いと、暖房付け~!こたつ使い~!ストーブ使い~・・・
と電気代が気になりますよね。
少しの暖房器具で、少しの電力で家が暖まるのが理想ですよね。
今回はそんな省エネ住宅にすごくすごく大切な断熱材、それも断熱材『熱抵抗』のお話です。
そして、『H28年省エネ基準』と『誘導基準』のお話も含めて書いていきたいと思います。
何それ?断熱材の『熱抵抗』って・・・
また熱抵抗値は、『断熱材の熱伝導率』と『断熱材の厚み』で計算すると出てくる数値です。
熱抵抗値が大きいほど性能が高く、熱を通しにくい!となります。
住まいは断熱材に囲まれています。その囲まれている断熱材一つ、一つの性能を高めることが高断熱住宅には重要になってきます。
ちなみに、単位は(m2・K/W)で、R値とも言われます。
橋根≫≫断熱性能(Ua値)は数値が低ければ、低いほど高断熱住宅と言われていますが、『熱抵抗値』は数値が高ければ、高いほどいいとされています。
建築の数値というのはややこしいですねぇ~(>_<;)
断熱材は入ってるか、入ってないかではなく厚みが重要!
断熱材が入った家は当たり前の時代です。じゃぁ、どれくらい、実際何センチの断熱材が入っていると暖かく、快適に過ごせる家なのかご存じでしょうか?
また、断熱材の厚みによって熱抵抗値も上がり、より暖かく快適に過ごしていただける事をご存じでしたでしょうか?
熱抵抗値の計算式:熱抵抗値=厚み÷熱伝導率で求めることができます。
H28省エネ基準・誘導基準とは
何だかさっきから、新しい四文字熟語!のように漢字が並びますね・・・熱抵抗値・・・熱伝導率・・・
今度は誘導基準ですかっ!!色々な言葉出てきますがなるべくわかりやすくお伝えいたします。
橋根≫≫語彙力のない橋根ですが、がんばりまーす!!(* ´艸`)クスクス
H28省エネ基準とは
2022年6月に改正建築物省エネ法により、2025年には省エネ基準の全面的な適合義務化が行われます。2025年の省エネ基準の適合義務化においても使用基準によって省エネ基準への適合を確認可能とされています。
※省エネ基準:建築物省エネ法で定められている建築物のエネルギー消費性能に関する基準。
橋根≫≫要するに、省エネ性能を確保した住まいづくりしなさいよ!って事ですね!
では、実際どのくらいの基準値か見ていきましょう(*ノωノ)/gogo
省エネ基準『断熱材の熱抵抗』
※鳥取県米子市は地域区分『6地域』にあたります。
屋根に必要な熱抵抗値は『4.6m2・K/W』です。
ちなみにエムアールホームは天井断熱になるので『4.0m2・K/W』になります。
誘導基準
2022年6月に改正建築物省エネ法により、2025年には省エネ基準の全面的な適合義務化が行われます。
合わせて、2030年までにさらに高い水準の省エネ性能(誘導基準)を目指すことが求められています。
今後、省エネ基準の引き上げが予定されています。省エネ基準、引き上げ後は誘導基準を『省エネ基準』と読み替えることができる予定です。
誘導基準は住宅性能表示制度、長期優良認定住宅、認定低酸素住宅なども適合します。
橋根≫≫簡単にまとめると、2030年には基準値が高くなるのでそっちの基準に持っていきましょう!
って事が言いたいのだと思います。
誘導基準『断熱材の熱抵抗』
屋根に必要な熱抵抗値は『5.7m2・K/W』です。
ちなみにエムアールホームは天井断熱になるので『4.4m2・K/W』になります。
結局必要な断熱材の厚さは?
そうなんです。熱抵抗値は断熱材の厚さも変わってきます。エムアールホームでは天井断熱をしているので
天井断熱で例をあげてお話していきましょう!以下の条件で計算していきます。
●木造住宅
●断熱施工方法 天井断熱(小屋裏に敷いて施工方法です)
●断熱材 高性能グラスウール(熱伝導率0.038の商品)
断熱材の厚みを出す計算式:熱抵抗値×断熱材の熱伝導率=断熱材の厚みで求めることができます。
基準値
4.0(熱抵抗値)×0.038(熱伝導率)=0.152
これをセンチに直すと15.2㎝です。
高性能グラスウールだと天井に15.2㎝の断熱材を敷くことで基準値をクリアすることになります。
誘導基準
4.4(熱抵抗値)×0.038(熱伝導率)=0.1672
誘導基準値になると同じ商品でも約16.8㎝の断熱材が必要になるという計算になります。
エム・アール・ホーム標準仕様(T-G2レベル)
私たちの標準仕様はUa値0.32以下です。
※Ua値は住宅の断熱性能を表す数値です
グラスウール10㎝(熱抵抗値2.3・熱伝導率0.043)の断熱材と
高性能グラスウール10.5㎝(熱抵抗値2.8・熱伝導率0.038)の断熱材を二枚敷きなので
天井断熱は20.5㎝の厚さです。
ちなみに熱抵抗値は単純に2つの熱抵抗値を足していただき『5.1m2・K/W』です。
誘導基準よりも高い数値で天井断熱を入れています。
橋根≫≫今回は家全体(基礎断熱・内壁断熱・外壁断熱)の熱抵抗値をお伝えしていませんが
社長いわく、これでも快適とは言えないんだって!
『省エネ基準』でもたりない!
実際、私たちは誘導基準値よりも高い基準で家づくりをしています。
省エネ基準をクリアしているだけでは、暖かく快適な生活を送ることは難しいです。
暖かく快適な住まいづくりを目指されるなら最低限『誘導基準』までの数値は欲しいですね。
なので、基準値よりも誘導基準値よりも高い基準で私たちは施工しています。
社長は『本当はこのくらいないと天井からの熱は防げれない!もっとあってもいい』と言います。
なので私たちがおすすめさせて頂いております、T-G3住宅(Ua値0.23以下)ですと
天井の断熱材の厚さは36㎝になります。
熱抵抗値が約9.5m2・K/W。細かく言うと、9.47です。
これは地域区分1~2の北海道の天井断熱の熱抵抗値よりも高い数値になります。
北海道の誘導基準よりも高い数値になります。
私たちの標準仕様の住まいづくりは誘導基準よりも高いですがそれでも、もっと数値を上げるためにもたくさんの断熱材があった方がいいと考えます。国の決めた基準は最低限。の数値なので寒いです。
断熱に関してとことん調べてる社長が言うには、誘導基準でも寒いそうです。
T-G3レベルの断熱材の量がないとダメだそうです。
一部の断熱強化ではなく家全体を見て!
今回は天井を見ていきましたが、家には壁や床(当社は基礎断熱です)にも断熱材があり屋根(天井)だけ断熱を強化したらいいという訳ではありません。
屋根(天井)から熱を防ぐのはとても重要ですが、壁や床からも熱気・冷気が伝わります。
一部だけ強化するのではなく、熱のあたり方、風向きをしっかり工務店・ハウスメーカーに調べてもらいバランスよく断熱材を入れていただくことをお勧めいたします。
次回、『壁には、床にはどれくらいの断熱材が必要か!』のお話をさせていただきます。
なぜ今ではないのか・・・?それはね・・・・
橋根≫≫橋根さん、数字がとっても苦手だからーーーーー!!!
私と一緒で数字や、ややこしい説明がダラダラ続くの苦手な方おられるのではないでしょうか?
なので、少しづつお伝えできれば疲れず最後まで読んでいただけるのかな?と思っています。
住まいづくりにはとても大切な断熱の話なので!
だってこれ・・・・
江田社長講座 ~熱抵抗値編~ です。
日々、こうしてお勉強しています。させていただいております。
この歳になって橋根さんの脳みそ、毎日フル回転!!してます((´∀`))ケラケラ
と、いう事で次回に続くです(._.)
熱抵抗値まとめ
熱抵抗値はどれだけ、物(今回は断熱材)で熱気や冷気を住まいに入れないように抵抗してくれるかの数値です。
断熱材だけではなく、面材などにも多少ではありますが熱抵抗値があります。
ですが、面材などは少し抵抗してくれる程度なので、やはり重要なのは『断熱材』です。
国の基準として『省エネ基準』と『誘導基準』があります。省エネ基準は『最低でもこれくらいしてね~』の数値です。
あくまでも最低基準なので、この基準をクリアしているからと言って暖かく、快適に過ごせるわけではありません。誘導基準でも、まだ足りないと考えています。
暖かく・快適な住まいづくりには断熱材だけが重要なわけではないですが、やり替えが難しいのが断熱材、熱抵抗値の高いのも断熱材です。
『暖かいですよ~』だけの言葉だけではなく、どれ位の性能がある断熱材か、断熱材がどこにどれだけ入っているのかも確認していきましょう!
計算方法は今日の記事を思いでしてくださいね(*´ω`*)
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高断熱住宅専門工務店 エム・アール・ホーム
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